ビタミンEは過剰摂取の心配なし

(2013年4月) オレゴン州立大学の研究によると、ビタミンEの過剰摂取の心配はありません。 ヒトの体に、過剰なビタミンEを定期的に除去するメカニズムが備わっているため、ビタミンEの大量摂取(食事でもサプリメントでも)が人体に害を成すのがほぼ不可能だというのです。

研究者は、ビタミンEの大量摂取が害になるとした過去の研究ではデータの解釈に誤りがあったと考えており、問題はビタミンEの過剰摂取よりもビタミンE不足だと述べています。

ビタミンE はビタミンK との相互作用によって出血が増加する原因となることはありますが、これが健康上のリスクとなることを示す研究はありません。

ビタミンEは抗酸化物質であり、多くの臓器にとって重要な栄養素です。 血液凝固を減少させる作用もあります。 ビタミンEは、特定の疾患のある人で特に多く必要とされるほか、喫煙者では不足しがちです。


ビタミンEの食事摂取量目安(mg/日)
  男性 女性
  目安量
上限量
目安量
上限量
0~5(月) 3.0 - 3.0 -
6~11(月) 3.5 - 3.5 -
1~2(歳) 3.5 150 3.5 150
3~5(歳) 4.5 200 4.5 200
6~7(歳) 5.0 300 5.0 300
8~9(歳) 6.0 350 5.5 350
10~11(歳) 6.5 450 6 450
12~14(歳) 7.0 600 7.0 600
15~17(歳) 8.0 750 7.0 650
18~29(歳) 7.0 800 6.5 650
30~49(歳) 7.0 900 6.5 700
50~69(歳) 7.0 850 6.5 700
70以上(歳) 7.0 750 6.5 650
妊婦(付加量)   +0.0 -
授乳婦(付加量) +3.0 -
# 表は「健康食品の安全性・有効性情報」に記載のもの。


研究者は、(ビタミンE単体のサプリメントではなく)ビタミンEを十分に含むマルチビタミンのサプリメントを毎日摂取し、バランスの取れた食事をすることを推奨しています。

ビタミンEは、主として植物油に含まれているため、低脂肪の食事がトレンドとなっている現在では特に不足しがちです(以下は、いずれも100gあたり):

  • ひまわり油 - 38.7mg
  • 綿実油 - 28.3mg
  • サフラワー油 - 27.1mg
  • コーン油 - 17.1mg
  • なたね油 - 15.2mg
ビタミンEを除去するメカニズム
肝臓の2つのシステムが体内のビタミンE量を調節し、過剰分を定期的に体外に排出します。 サプリメントで非常に大量のビタミンEを摂取しても、組織のビタミンEの量が二倍になるだけで体に害はありません。

研究者は次のように述べています:

ビタミンEが体内で毒性量に達することはないのです。 ビタミンAやビタミンDなどの他の脂溶性ビタミンと違って、ビタミンE は肝臓やその他の組織に、毒性が生じるほどの量が蓄積することはあり得ません。