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葉野菜に含まれるビタミンKが骨折の予防に効果

(2017年4月) 済南市第一人民医院(中国)の研究チームが行い "Medicine" 誌に掲載されたメタ分析で、葉野菜などに含有されるビタミンKであっても骨折の予防に役立つ可能性があります。

研究の方法

食事から摂取するフィロキノン(*)の量と骨折のリスクとの関係に関して調べ 2016年6月までに発表された研究の中から所定の基準を満たす5つの研究(†)を選出し、それらのデータを分析しました。 データに含まれる人数は8万人超で、骨折の発生件数は1千件超でした。

(*) ビタミンK1。 食品中に含まれるビタミンKは主としてフィロキノン。

(†) コホート研究が4つと、ケース・コントロール研究が1つ。

結果

フィロキノンの摂取量が最も多いグループは最も少ないグループに比べて、骨折のリスクが22%低くなっていました。 フィロキノンの摂取量が50μg/日増えるごとに骨折のリスクが3%低下するという計算になります。

ビタミンKについて

骨を丈夫にするうえでビタミンKも大切であることが知られています。 ビタミンKは、ブロッコリーやホウレン草などの緑色の葉野菜(最大で300μg/100gほど)や納豆のほか、植物油・豆類・海藻類・魚介類などに含まれています。

ビタミンK1とK2

食品中に含まれるビタミンKは主にK1(フィロキノン)とK2(メナキノン)の2種類です。 ビタミンK1は植物性の食品(納豆を除く)に含まれており、ビタミンK2は動物性の食品と納豆に含有されています。

動物性食品に含まれるビタミンK2は、植物を食べた動物が植物に含まれているビタミンK1から体内で作り出したビタミンK2や、動物の体内に住む腸内細菌が作り出したビタミンK2に由来しています。 納豆にビタミンK2が豊富に含まれるのは、納豆菌がビタミンK2を作り出すためです。

今回のメタ分析で調べたのはビタミンK1ですが、ビタミンKと骨の健康について調べたこれまでの研究はビタミンK1よりもK2を調べたもののほうが多いように見受けられます。 骨を丈夫にする効果もビタミンK1よりK2のほうが強いようです。

納豆

動物性食品のビタミンK2含有量がおしなべて少ない(最大で鶏卵の40μg/100g)一方で、納豆には桁違いに大量(600~940μg/100g)のビタミンK2が含まれています。 納豆をよく食べる地方のほうが納豆をあまり食べない地方よりも骨折が少ないというデータもあります。

ビタミンKの摂取量

日本におけるビタミンKの摂取目安量は成人で150μg/日です。 平成25年の調査によると、日本人のビタミンK平均摂取量は男性で227μg/日、女性で213μg/日です。

葉野菜はビタミンK以外でも骨の健康に寄与

"Osteoporosis International" 誌(2015年)に掲載された研究によると、野菜(や果物)に豊富に含まれているカリウム塩に、骨吸収(*)を抑制するなどの作用により骨密度を維持して骨粗鬆症を予防する効果が期待できます。
(*) 骨代謝における骨が分解されるプロセス。 骨代謝のもう1つのプロセスは骨形成で、骨吸収が骨形成を上回ると骨が減って骨粗鬆症となる。