ビタミンK摂取量と鬱症状の有無の関係

(2019年4月) 欧米の研究グループがビタミンK摂取量と鬱症状の有無の関係を調べた研究が "Nutrients" 誌に発表されています。

ビタミンKについて

ビタミンKは血液の凝固に関わることで知られますが、神経系においても重要な役割(スフィンゴ脂質の代謝や脳における酸化ストレスの防止)を果たすことが知られるようになっています。 ビタミンKは野菜(特にホウレン草やブロッコリーなどの葉野菜)・果物・植物油(大豆油や菜種油)に含まれています。

研究の方法

北米に住む45~79才の男女 4,375人を対象にアンケート調査を実施して、食事やサプリメントから摂取するビタミンKの量や鬱症状の程度を調べました(横断研究)。

結果

一定水準以上(CSE-Dのスコアが16以上)の鬱症状が見られたのは437人でした。

ビタミンK摂取量が最大のグループは鬱症状が一定水準以上であるリスクが42%低下していました。 ただし、この関係が見られたのはビタミンDのサプリメントを服用していない人たちに限られました。

ビタミンDサプリの影響について

最近の研究にビタミンDの補給によりビタミンK血中濃度が下がる可能性を示したものがありますが、今回の研究ではビタミンDがビタミンKの摂取量不足の悪影響を打ち消したためにビタミンK摂取量と鬱症状の有無との間の関係が失われたのかもしれないと研究グループは推測しています。

関連研究

日本人高齢者を調べ 2017年に発表された横断研究でも、ビタミンKが不足していると抑鬱が生じていることが多いという結果になっています。 ただ、子供を調べたスペインの研究では、そのような結果になっていません。