妊娠中に飲んだほうが良いサプリメントと不要なサプリメント

(2016年7月) 様々なビタミンやミネラルを含有する高価なサプリメントが妊娠中の女性向けに宣伝されることがありますが、"Drug and Therapeutics Bulletin" に掲載された英国の研究(レビュー)によると、妊娠中の女性が服用を検討したほうが良いサプリメントは葉酸と、あとはせいぜいビタミンDくらいです。出典: Review: Vitamin supplementation in pregnancy

レビューの方法

葉酸・鉄・ビタミンA・ビタミンC・ビタミンD・ビタミンE・マルチビタミンのサプリメントを妊娠中に服用したときの効果について調べた複数の研究のデータを調査しました。

結果
葉酸
葉酸に関しては、英国のサプリメント摂取ガイドラインを支持する結果となりました。 英国では、妊娠前から妊娠12週目にかけて葉酸のサプリメントを毎日400μg(*)服用することが推奨されています。
(*) 家族歴があったり糖尿病だったりで神経管欠損症(葉酸不足でリスクが増加する)のリスクが高い場合には5mg(5,000μg)/日。
ビタミンD

ビタミンDのサプリメントを妊娠中に服用すべきかどうかについては、葉酸ほど明確なデータは存在しませんでした。 ビタミンD服用により妊娠合併症のリスクが低下するという試験結果がほとんど無かったのです。 それでも、妊娠中および授乳中に1日あたり10μgほどは摂っておくと良いでしょう。

その他のサプリメント

その他のサプリメントに関しては、食事で十分に栄養を摂っている妊婦にとっても有益であると言えるほどのデータは全く見られませんでした。 ビタミンAの場合には、摂り過ぎが胎児の発達に害を及ぼす恐れもあります。

「妊娠中にはマルチビタミンの服用を!」と呼びかける広告の大部分は、栄養が不十分な発展途上国で行われた研究のデータを根拠としています。