ビタミンやミネラルが不足している人は意外と多い

食物が足りているはずの先進国においてもビタミンやミネラルの欠乏症は少なくありません。 ビタミン/ミネラル欠乏症は、極端なダイエット法や、薬の服用、飲酒など様々な原因で起こります。 欠乏率が最も高いビタミン/ミネラルは、ビタミンD・ビタミンB12・マグネシウムです。

ビタミンD

ビタミンDが不足していると、男性はテストステロン(男性ホルモン)が不足し、女性は骨粗鬆症になる傾向になります。

また、ハーバード大学の研究では、ビタミンDが不足していると心臓発作や、脳卒中、各種のガンになるリスクが増加することが示されています。

ヒトは日光に当たることでビタミンDを体内で生産できますが、現代人は人類が狩猟や農耕で暮らしていた時代に比べて日光に当たらなくなったためにビタミンDが不足しがちです。 1日に必要なビタミンDを得るには、日光に毎日15分当たると良いとされています。

ビタミンDは日光に当たる以外に、食事から摂ることもできます。 ビタミンDを豊富に含む食品は、イワシや、サーモン、キノコ類などです。

ビタミンB12

米国のデータによると、26歳以上の人口の40%がビタミンB12不足です。 ビタミンB12は特に、菜食主義者や60才以上の人で不足しがちです。

ビタミンB12は赤血球の形成・神経の機能・DNAの合成に必要であり、ビタミンB12の欠乏は貧血や神経の損傷などの原因となります。

ビタミンB12が体内に吸収されるには胃酸が必要です。参考記事: 胃痛・胸焼けの薬でビタミンB12欠乏症のおそれ 糖尿病・甲状腺の疾患・過度の飲酒もビタミンB12欠乏症の原因となります。

ビタミンB12は魚・肉・乳製品・卵などに含まれています。 貝類にもビタミンB12が大量に含まれていますが、アワビ・赤貝・シジミなど一部の貝類では含まれているビタミンB12の大部分が人体が利用できないタイプのものです。 参考記事: 人体が利用できない「偽の」ビタミンB12に注意

マグネシウム

農作物を育てる土壌が酷使されてきたために、現代では土壌中のマグネシウムが枯渇しつつあります。 そのため、野菜に含まれるマグネシウムの量も不足しています。

米国では過去100年間でマグネシウムの体内量が半減しており、米国人の大部分はマグネシウムの推奨される摂取量を摂れていません。

マグネシウムには、筋肉を正常に作動させる、有害な毒素を排出するなどの作用があります。 マグネシウムが不足すると、2型糖尿病や、骨粗鬆症、喘息、結腸ガンのリスクが増加します。 また、"American Journal of Clinical Nutrition" に先日掲載された研究では、マグネシウムを豊富に含む食事をしている人では脳卒中が少ないという結果が出ています。

マグネシウムが欠乏したときの症状は、食欲減少、吐き気、疲労感、脱力感などです。 マグネシウムは、ほうれん草や、ナッツ類、ダーク・チョコレート(ビター・チョコレート。 ミルクチョコレートよりもカカオの含有量が多い)などに豊富に含まれています。