ボランティア活動が認知機能の維持に効果

(2016年10月) "Journal of the American Geriatrics Society" に掲載されたアリゾナ州立大学の研究によると、ボランティア活動が認知機能の維持に有効かもしれません。

研究の方法

60才以上の男女1万3千人超を対象にボランティア活動への参加などに関するアンケートと認知機能のテストを行って、ボランティア活動への参加が14年間における認知機能の変化に及ぼす影響について調べました。

アンケートと認知機能テスト

アンケートでは、過去1年間のうちに宗教・教育・健康などに関連するボランティア活動に参加したかどうかを尋ねました。 喫煙習慣・運動習慣・日常生活能力・健康状態・抑鬱症状の有無についても尋ねました。 アンケートは14年間の最初と、その後2年おきに行われました。

認知機能のテストでは、記憶力・学習力・集中力・判断力を調べました。

結果

「ボランティア活動に参加した」と回答したグループでは、ボランティア活動への参加が一時期だけだったという場合にも、また、喫煙習慣があったり運動不足であったりした場合にも、認知機能に問題が生じるリスクが減っていました。

恒常的にボランティア活動に参加していたグループでは、認知機能に問題が生じるリスクが27%低下していました。

解説
研究者は次のように述べています:
「ボランティア活動は、記憶力・思考力・判断力が加齢により衰えるのを抑制する効果があります。 それまでボランティアの経験が無かった人でも、ボランティア活動が認知機能の維持に有効でした」
認知症の予防には、運動・知的刺激・社交的な活動などが有効だと言われています。 ボランティア活動に参加することで自ずと、運動量が増え知的な刺激が加わり人と交わることになるのでしょう