ウェストが大きいほど高血圧になりやすい。運動習慣があっても

(2018年10月) "The Journal of Clinical Hypertension" に掲載された研究で、ウェストのサイズが大きいほど高血圧になりやすいという結果になりました。

研究の方法

韓国在住で高血圧ではない(高血圧前症の人は含まれた)20才以上(平均年齢43才)の男女1千6百万人超のウェスト・サイズを測定したのち、5.5年間前後にわたり高血圧の発症状況を追跡調査しました。

ウェスト・サイズ(WC)は5cm刻みで6つのグループに分けました。

結果

追跡期間中にデータ全体の7.8%が高血圧を発症しました。

WCが大きいグループほど高血圧を発症する人の割合が増えており、WCが最小(男性では80cm未満、女性では75cm未満)のグループでは4.2%だったのに対して、WCが最大(男性では100cm以上、女性では95cm以上)のグループでは17.5%でした。

WCが下から3番め(男性85cm以上~90cm未満、女性80cm以上~85cm未満)のグループに比べたときの高血圧リスクは、WCが最小のグループでは-45%およびWCが最大のグループでは+74%というものでした。
  • WCが下から2・4・5番めのグループに関しても、WCが小さいと高血圧のリスクが低くWCが大きいと高血圧のリスクが高いという関係が統計学的に有意に見られました。
  • 男女別に分析すると、WCが大きい場合の高血圧リスク増加は男性で顕著でした(女性+64%に対して男性+83%)。
  • 身体活動の習慣がある場合にも身体活動の習慣がない場合と同程度に(+70%ほど)、腹部肥満(WCが男性では90cm以上および女性では85cm以上)の人は腹部肥満ではない人に比べて高血圧のリスクが増加していました。

解説

腹部肥満と高血圧との関係には、脂肪組織の炎症に起因する交感神経の活性化やレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系が関与している可能性があります。