クルミにアンチ・エイジング効果?

(2018年12月) "Nutrients" 誌に掲載されたカルロスⅢ世健康研究所(スペイン)などによる研究(ランダム化比較試験)によると、クルミに老化を遅らせる効果が期待できる可能性があるのかもしれません。 クルミを2年間食べ続けたときにはテロメア(細胞老化の指標。長いのが良い)が短くなりにくい傾向が見られたのです。

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この研究はカリフォルニアくるみ協会(California Walnut Commission)の資金提供により行われました。

研究の方法

スペインに住む63~79才の中高年者の男女149人(女性率70%)を2つのグループに分けて、一方のグループにのみ1日の摂取カロリーの15%(クルミの摂取量は30~60g/日ほど)をクルミで取る生活を2年間にわたり続けてもらいました。 もう一方のグループには2年間にわたりクルミを回避する生活を続けてもらいました。

結果

この2年間における両グループのテロメア長の平均値の変化は次の通りでした:
  • クルミのグループ: 7.064 kb → 7.074 kb (p = 0.031)
  • 非クルミのグループ: 7.360 kb → 7.061 kb (p = 0.954)

クルミを食べなかったグループは2年間でテロメアが統計学的に有意に短くなったのに対して、クルミを食べたグループではテロメアの長さに変化が無かったことがわかります(kb=キロベース)。 ただし、グループ間の比較も交えると統計学的な有意性に問題がありました(p = 0.079)。

解説

クルミには、αリノレン酸(短鎖オメガ3脂肪酸。DHAやEPAは長鎖オメガ3脂肪酸)のほかメラトニンやポリフェノール類といった成分も含有されています。

こうした成分が力を合わせて炎症や酸化ストレスの低減に効果を発揮し、テロメア長の維持に一役買っている(テロメアは酸化ストレスに非常に弱い)可能性があります。