コンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

クルミに大腸ガンを抑制する効果?②

(2016年6月) "Cancer Prevention Research" に形指されたコネチカット大学などの研究によると、ウォールナッツ(クルミ)がプレバイオティクスとして腸内細菌に作用し、結腸ガンの予防に効果を発揮する可能性があります。
この研究には、カリフォルニアくるみ協会も資金を提供しています。
マウス実験
方法
アゾキシメタンという物質を用いて腫瘍を発生させたマウスに次のいずれかのエサを与えて、腫瘍の数にどのような影響があるかを調べました。
  1. 普通のエサ
  2. 普通のエサ+クルミ(*)
  3. 一般的な米国人の食事を模したエサ
  4. 一般的な米国人の食事を模したエサ+クルミ(†)

(*) 総脂肪分の15%に相当する量のクルミ。

(†) 総脂肪分の10.5%に相当する量のクルミ。 ヒトの摂取量に換算すると1日あたり30gほど。
結果

普通のエサを食べた2つのグループ(1と2)の比較では、クルミを食べたグループの方が腫瘍の数が1.3倍多く減っていました。

米国人の食事を模したエサを食べたグループ(3と4)の比較では、クルミを食べたグループのオスのマウスで腫瘍の数が2.3倍多く減っていました。

特にメスのマウスにおいて、クルミの摂取量が多いと腫瘍を抑制する効果が失われていました。 このことから、ガン予防という点においてクルミの適度な摂取量というものがあるのだと思われます。

腸内細菌の分析

マウスの糞を用いて腸内細菌の構成を調べたところ、クルミを食べることによって腸内環境がガンが抑制されやすいと思われる状態に傾くことが明らかになりました。

クルミがどのようにして腸内環境を変えるのか具体的には不明ですが、クルミに含まれる食物繊維を腸内細菌が消化して抗炎症作用を持つ物質を作り出すために、腫瘍が発生し難くなっているのかもしれません。

クルミの腸内細菌叢への影響はメスよりもオスで顕著でした。 クルミを与えられなかったマウスはメスに比べて腸内細菌の多様性が低かったのですが、クルミを与えられたオスのマウスでは、腸内細菌叢の多様性が増大してメスのものに近い状態になりました。