肥満の人はウォールナッツを食べましょう

(2013年9月) "Journal of the American College of Nutrition" に掲載されたイェール大学の研究によると、肥満の成人はウォールナッツ(くるみ)を食事に加えることによって、心臓疾患と糖尿病のリスクを減らせます。

研究の方法

BMI が25以上で、ウェストのサイズが男性では 102cm、女性では89cmを超えている肥満者46人(30~75才)を2つのグループに分け、8週間×2回にわたってウォールナッツを使用した食事またはウォールナッツを使用しない食事のいずれかを食べてもらいました(ウォールナッツの有無に関する以外の食事内容は自由)。

ウォールナッツを食べるグループは、ローストしていないウォールナッツ1日あたり56gを食事の一部あるいは間食として食べました。

研究に参加した肥満者はいずれも代謝病(メタボリック・シンドローム)の兆候を示していました。 代謝病は糖尿病や心臓疾患のリスク要因です。 今回の研究では喫煙者を除外しました。

結果

ウォールナッツを食べたグループでは血管内皮の機能が改善していました。 血管内皮とは、血管の内壁のことで、血液凝固・新しい血液細胞の形成・炎症の制御・血圧の制御に関与しています。

また、ウォールナッツを食べたグループに体重が増えた人はいませんでした。

研究者は次のように述べています:

「食事内容の改善は難しいですが、食べるものを追加するだけというのは簡単ですからウォールナッツをを食べるだけという食事療法は実行しやすいと思いますよ。

ウォールナッツのように栄養があるうえに満腹感を得られる食品を食べることで2つの効果を得ることができます。 まず1つは栄養が取れるということ、そしてもう1つは、ジャンクフードを食べないようになることです」
類似研究

2013年の夏に発表されたスペインの研究では、ナッツ類、特にウォールナッツを食べる人では、食べない人と比べて、BMIが下がる傾向・タバコを吸わなくなる傾向・運動量が増える傾向が見られました。 この研究ではさらに、早死にのリスクがナッツ類を食べている人では39%、ウォールナッツを食べている人では45%下がっていました。

2013年の初頭に発表されたハーバード大学の研究でも、週にウォールナッツを2~3食分(1食分はおそらく30g)食べる女性では、肥満であるかどうかに関わらず、2型糖尿病の発症リスクが15~20%減少するという結果が出ています。