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長時間のテレビ視聴で子供が犯罪者に

(2013年3月) "Archives of Disease in Childhood" に掲載された研究で、5歳児のときにテレビを観る時間が一日に3時間以上だった子供は、7歳の時点で暴力や万引きなどの犯罪を犯すリスクが高いという結果になりました。

過去に行われた他の研究でも、子供の頃のテレビ視聴時間が長いと大人になってから犯罪者になるリスクが増加するという結果が出ています。

研究の方法

今回の研究では、11,000人以上の5歳児を対象に、テレビを観たり、ゲーム機器で遊んだりする時間の長さと、子供の心理および社会的行動との関係を調べました。

5歳児の母親に、子供がテレビやゲーム機器で過ごす時間を尋ね、さらに SQD という長所と短所のアンケートに回答してもらいました。 そして子供が7歳になったときに、同じ母親たちに再びSQDに回答してもらいました。

SQD で測定されるのは次の5点です:

  • 行動上の問題
  • 注意持続力の欠如/過活動
  • 友達を作れない
  • 情緒的な症状
  • 他人への共感、気遣い(向社会性)

1日当たりにテレビを観て過ごす時間が、1~3時間の子供は65%程度、3時間を超える子供は15%、そしてテレビをまったく観ない子供は2%でした。 5歳の時点でゲーム機器で遊ぶ子供は少なく、3時間/日以上をゲームをして過ごす子供は3%でした。

結果

データを分析したところ、一日に3時間以上テレビを観て過ごす子供では5~7歳のうちから犯罪に手を染める率が、ごく僅かですが、それでも有意に上昇していました。 視聴時間の長さと、犯罪リスクの増加以外の(情緒や注意力などの)問題とのあいだに関連は見られませんでした。

また、コンピューターやゲーム機器は使用時間が長くても犯罪リスクが増加していませんでしたが、これはこれらの電子機器を長時間使用する5歳児が少ないから(統計的に十分なデータが無い)かもしれません。

コメント
研究者は次のように述べています:

「長時間のテレビ視聴と子供の犯罪行為との関係は直接的ではなく、間接的なものかもしれません。 例えば、(テレビ視聴過多により引き起こされる)座っている時間の増加とか、睡眠障害、言語発達の阻害などです」

「あるいは、テレビ視聴時間が長いと子供が反社会的な行動を取るのではなく、そういう気質の子供がテレビ好きなのだという可能性も考えられます」
長時間のテレビ視聴は他の研究でも、身体の健康や学業成績にも悪影響を与えることが示されています。