水タバコの煙に含まれる一酸化炭素の量は紙巻タバコ以上

(2013年4月) カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究グループによると、水タバコは紙巻タバコと有害性の種類が異なるだけで、有害度が低いというわけではありません。

研究の方法

この研究では、13人の喫煙者(男性8人、女性5人)に水タバコと紙巻タバコの両方を、それぞれ四日間ずつ吸ってもらい、検出される有害物質の量を比較しました。 水タバコの四日間と紙巻タバコの四日間のあいだには、一週間の空白期間を設けました。

1日あたりの喫煙量は平均で、水タバコが3回分、紙巻タバコが11本でした。 被験者たちの尿と血液のサンプルを喫煙期間前と喫煙期間後に採取して比較しました。

結果

その結果、水タバコを吸ったのち24時間以内の測定では、血中ニコチン濃度は紙巻タバコを吸ったときの約半分でしたが、呼気に含まれる一酸化炭素の量は紙巻タバコを吸ったときの2.5倍以上でした。 一酸化炭素は、心血管や肺の疾患のある人において、心臓発作、脳卒中、突然死などの急性的なイベントのリスクを増加させます。

加えて、水タバコの喫煙中には、揮発性有機化合物(VOC、公害の原因物質。 ガンや、呼吸器疾患、心血管疾患の原因物質)の1つであるベンゼン(コールタールに由来する無色の液体)も相当に増加していました。 水タバコ喫煙者の尿から検出されるベンゼンの代謝物が、紙巻タバコ喫煙者の二倍だったのです。 ベンゼンは白血病の原因となります。

解説

水タバコと紙巻タバコで有害性の種類が異なる理由は、水タバコではタバコの葉以外にフレーバーの元となる混ぜ物をするからだと考えられます。

研究者は次のように述べています:
「毎日吸うタバコとして、水タバコが普通のタバコよりも健康への害が少ないかどうかを知りたい人は多いと思いますが、今回の研究によると、水タバコが普通のタバコよりも安全だとは言えません。 普通のタバコから水タバコに切り替えるのは、健康面からいえばあまり意味がありません」