火皿0.6杯分の水タバコが紙巻タバコ一本の喫煙に相当

(2014年5月)"Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention" 誌に掲載されたカリフォルニア大学タバコ規制センター(サンフランシスコ)の研究によると、火皿に0.6杯分の水タバコ喫煙で摂取するニコチンの量は、少なくともタバコ一本分のニコチンに相当します。

研究の方法

今回の試験では、18~48才の健康な男女55人(いずれも熟練の水タバコ喫煙者)に、試験前の1週間にわたってあらゆる種類のタバコを控えたうえで、試験日当日に水タバコを吸ってもらいました。 参加者たちの平均喫煙時間は74分でした。

結果

水タバコ喫煙の前後で採取した尿サンプルを比較したところ、喫煙後の尿中に含まれる有害物質の量が喫煙前に比べて次のように増加していました:

物質名 増加量
ニコチン 73倍
コチニン 4倍
NNAL(*) 2倍
VOC(†) +14~91%
(*) ニトロソアミンの分解物。肺ガンと膵臓ガンの原因となる。
(†) ベンゼンやアクロレインなど。 アクロレインはアルデヒドの一種で、毒性が非常に強い。

水タバコ喫煙の翌朝に行った尿検査でも、ニコチン、コチニン、NNAL の尿中量は喫煙前よりも高くなっていました(それぞれ10.4倍、3.2倍、2.2倍)。

解説

今回の結果から、水タバコの喫煙(特に常用)によってもガンやその他の慢性疾患のリスクが増加すると考えられます。

研究者は次のように述べています:

「ニコチンの尿中濃度も相当に増加していたことから、水タバコでも(普通の紙巻タバコと同様に)依存症になる恐れがあります。 また、世間的に水タバコが普通のタバコよりも安全だと考えられているために、水タバコを未成年に吸わせるケースがありますが、ニコチンは未成年の脳の発達には格別な悪影響を及ぼします。

小さな子供がいる家庭において家族全員で水タバコを吸っているのを見たことや、水タバコが『完全に安全』だと信じている友人に水タバコを勧められたことがあります。 しかし、今回の研究により、水タバコにも普通のタバコと同じ依存性と有害性があることが示されました。 水タバコを子供に吸わせるのはもってのほかです」