水タバコやスヌースが紙巻タバコ喫煙のきっかけとなる恐れ

(2014年12月) "JAMA Pediatrics" オンライン版に掲載されたダートマス大学(米国)の研究によると、水タバコまたはスヌースの使用が、若者が紙巻タバコを吸うきっかけとなる恐れがあります。

スヌース
スヌースは、19世紀のスェーデンにおいて粉末状の嗅ぎタバコから派生したタバコの一種で、小袋に入ったあるいはそのままの刻みタバコを上唇の下にはさんで放置するという使い方をします。 スェーデンでは、スヌースは禁煙の補助にも用いられます。

この研究では、15~23才の若者 1,596人を対象に、紙巻タバコ、水タバコ、およびスヌースの使用状況を調査し、その2年後に、最初の調査の時点で紙巻タバコの喫煙歴が無かった人の紙巻タバコ喫煙状況を調べました。

1,596人のうち最初の調査で「紙巻タバコを吸ったことがない」と回答したのは 1,048人(65.7%)で、その 1,048人のうち水タバコを吸ったことがあるのは71人(6.8%)、スヌースを使ったことがあるのは20人(1.9%)でした。

水タバコとスヌースそれぞれについての調査の結果は次のようなものです:
  • 水タバコ

    最初の調査の時点で紙巻タバコの喫煙者ではなかったグループにおいて、その後になって紙巻タバコの喫煙を開始した人の割合が、水タバコも吸っていないサブグループでは19.9%だったのに対して、水タバコは吸っていたというサブグループでは39%だった。

    2年後の調査の時点における喫煙習慣(過去30日に喫煙したかどうか)に関しては、この数字は4.9%(水タバコ非喫煙者)と11%(水タバコ喫煙者)だった。
  • スヌース

    最初の調査の時点で紙巻タバコの喫煙者ではなかったグループにおいて、その後になって紙巻タバコの喫煙を開始した人の割合が、スヌースを使っていないサブグループでは20.5%だったのに対して、スヌースを使っていたというサブグループでは55%だった。

    2年後の調査の時点における喫煙習慣に関しては、この数字は5%(スヌース非使用者)と25%(スヌース使用者)だった。

最初の調査で水タバコやスヌースを経験済みであったグループでは、紙巻タバコの喫煙に手を出す率や喫煙習慣に染まる率だけでなく、喫煙の頻度や本数も増加していました。

今回の結果から、水タバコやスヌースがきっかけとなって普通のタバコに手を出すケースがあると考えられます。 研究チームは「喫煙者人口を増やさないためには、水タバコやスヌースの使用者を増やさないことが重要である」と結論付けています。