天気はやはり関節炎の症状に影響していた?

(2014年2月)"Pain" 誌に掲載されたオランダの研究によると、天気の変化が関節炎の症状に僅かに影響するようです。 股関節の関節炎のある患者を対象に調査を行ったところ、湿度と気圧が上がると関節炎(変形性関節症)の症状(痛みとこわばり)が微妙に悪化していたのです。

研究の方法

関節炎患者188人(平均年齢63才。 70%が女性。)を対象に、2年簡にわたって3ヶ月おきに WOMAC(カナダの大学が開発した関節炎の指数)などのアンケートを実施し、アンケートの結果とアンケートに回答日の天気データ(平均気温・風速・日照時間・降雨量・湿度・大気圧など)とを照らし合わせました。

結果
主な結果は以下の通りです。 WOMAC のスコアは、0~100点で評価され、点数が大きいほど症状が重いということになります。
  • 研究開始の時点で、WOMAC の関節痛スコアの平均は23.1点、関節機能スコア35.1点で、これらのスコア平均はいずれも2年間のうちに2点ずつ悪化した。
  • 湿度が10%増加するごとに、関節痛スコアが1点悪化していた。
  • 気圧が10hPa(ヘクトパスカル)上がるごとに、関節機能スコアが1点悪化していた。
解説
WOMAC のスコアは、10点以上の増減でなくては臨床的に有意だと認められません。 湿度や気圧の変化による WOMAC スコアの増減はせいぜい5~6点ですが、臨床的に有意と認められないから天気による関節炎への影響が無いということにはなりません。 統計学的に有意でなくても、天気によって関節炎の症状に、僅かなしかし確実な変化が生じ、患者がそれを敏感に感じ取っているのだと考えられます。