寝溜めで睡眠不足を解消して2型糖尿病を予防②

(2016年1月) "Diabetes Care" 誌に掲載されたシカゴ大学の研究によると、平日の睡眠時間が不足している分だけ週末の土日に余分に寝ることで睡眠不足による糖尿病リスクの増加に対抗できる可能性があります。

1日の睡眠時間が4~5時間という睡眠不足の日々が短期的に続くだけでも、2型糖尿病のリスクが16%増加するというデータがありますが、この16%という数字は肥満による糖尿病リスクの増加幅と同程度です。

研究の方法
若く健康な男性19人に次の2つのパターンでそれぞれ1週間を過ごしてもらいました:
  • 1週間のうちの4日間において毎晩8.5時間を睡眠時間に割り当てる。
  • 1週間のうちの4日間において毎晩4.5時間を睡眠時間に割り当て、2日間において長時間(平均9.7時間)を眠る。
    成人の推奨睡眠時間は7~9時間です。
そしてインスリン感受性(*)とDI値(†)を測定しました。

(*) インスリンという血糖を調節するホルモンの効きやすさ。 インスリンが効きにくいと血糖値が高くなります。

(†) 「インスリン感受性指数(S)×初期インスリン分泌反応(AIR)」で算出される糖尿病リスクの指標。 「DI」とは "disposition index" の略語。
結果

4日間の睡眠不足によりインスリン感受性が23%低下し、糖尿病のリスクが16%増加しましたが、2日間の寝溜めによりインスリン感受性も糖尿病のリスクも正常な水準に戻りました。

留意点
今回の研究は平日の睡眠不足と週末の寝溜めというパターンを1回行っただけなので、このパターンを何度も繰り返した場合に同じ結果になるとは限りません。