筋トレは太ったままでも心臓疾患の予防に有効

(2013年10月) "Journal of Applied Physiology" に掲載された研究によると、肥満者の心臓の健康のためは、体重の減少につながらなくても運動(筋力トレーニング)が大切です。 筋力トレーニングを日常的に行うことで、善玉のHDLコレステロールが正常に機能するようになり、心臓疾患の予防につながるというのです。

HDLコレステロールには、血管からコレステロールを取り除いて血管の健康を維持するという作用がありますが、最近の複数の研究によると、心臓疾患の多くのケースはHDLコレステロールが不足していない人で生じています。 つまり、HDLコレステロールの量が十分であるというだけでは、心臓疾患の予防において十分でない可能性があるわけです。

そこで今回の研究では、日常的に筋力トレーニングをしている人と、そうでない人とで HDLの働きを比較してみました。

研究の方法

研究グループは18~30才の男性90人を次の3つのグループに分けて、HDLが効果的に機能しているかどうかを比較しました:

  1. 筋力トレーニングを週に4回以上している普通体重のグループ
  2. 筋力トレーニングを週に4回以上している過体重のグループ
  3. 筋力トレーニングをする習慣のない過体重のグループ
結果

③のグループでは、①や②のグループと比べてHDLが効果的に機能していませんでした。 したがって、太っている人でも日常的に筋力トレーニングをしていればHDLによる心臓疾患予防効果は得られると考えられます。

研究グループによると、筋力トレーニングのプログラムを立てて、それをきちんと実行することで抗酸化物質を服用するのと同じような効果が得られます。