体重と身長が卵巣ガンのリスクに影響

(2014年3月) 太っていると大腸ガン・閉経後の乳ガン・食道ガン・腎臓ガン・膵臓ガンなどのリスクが増えることは知られていますが、米国の Rutgers Cancer Institute のレポートによると体脂肪が多い人では卵巣ガンのリスクも増えると思われます。

BMIが5ポイント増えるごとに卵巣ガンになるリスクが6%増えるという結果だったのです。 ただし、女性が一生のうちに卵巣ガンになるリスクは平均で1.4%であるため、6%増えても1.5%未満でしかありません。

研究者によると、肥満による卵巣ガンのリスクへの影響が最も強くなるのはBMIが30(つまりⅡ度の肥満)以上の場合です。

このレポートではさらに、身長の高い女性で卵巣ガンのリスクが増加することも示されました。 ただし、その原因は不明です。

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研究者は次のように述べています:

「肥満はホルモンを介してガンのリスクに影響します。 さらに、肥満は全身性の慢性炎症の原因にもなりますが、慢性炎症によって卵巣ガンの発症リスクと死亡リスクの両方が増加します」

「肥満は、卵巣ガン以外のガンや他の慢性病のリスクが増加する原因にもなるので、食事や運動などの生活習慣を通じて正常な体重を維持すると良いでしょう」
Griffin Hospital の栄養学専門家は次のように述べています:

「これまでの研究から、各種ガンの90~95%は食事と生活習慣によって予防できると考えられています。 この90~95%のうちに食事が占める割合は30~35%です」

「脂肪細胞は一般的なイメージに反して大いに活性を有する化合物であり、炎症性物質・抗炎症性物質・各種ホルモンなど様々な化学物質を生産します。

脂肪細胞が過剰に存在すると(つまり肥満の人では)、炎症やホルモンの繊細なバランスが崩れてしまって、ガン細胞の成長が促進されるのではないかと思われます」
今回のレポートは、食事・体重・運動習慣などと卵巣ガンのリスクとの関係を調べた25の集団ベース研究の結果に基づいて作成されました。