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欧米型の食事による肝臓ガンと脂肪肝のリスクをブロッコリーが低減

(2016年4月) "Journal of Nutrition" に掲載されたイリノイ大学の研究によると、ブロッコリーに肝臓ガンとNAFLD(*)を予防する効果が期待できそうです。
(*) 非アルコール性脂肪性肝疾患。 NAFLDとは肝臓に脂肪球が形成された状態のことで、肝硬変や肝臓ガンの原因となります。 脂肪・糖分を多量に含む食事をしていたり太っていたりすると、NAFLDになりやすくなります。

これまでの研究では、ブロッコリーを週に3~5回食べるのが様々なガン(乳房・前立腺・結腸など)の予防に有効であることや、ブロッコリーに肝臓における脂肪の蓄積を阻害してNAFLDを防ぐ効果のある可能性が示されています。

研究の方法
マウスを次の4つのグループに分けました:
  1. 普通のエサを与えられるグループ
  2. 高脂肪・高糖分のエサで太ったグループ
  3. 普通のエサを与えられるグループにブロッコリーを投与
  4. 高脂肪・高糖分のエサで太ったグループにブロッコリーを投与

ブロッコリーはフリーズドライのものでした。 高脂肪・高糖分のエサの、脂肪分は豚脂で糖分はショ糖(砂糖)。

エサ全体の重量に占めるブロッコリー・豚脂・ショ糖の重量は10%、19%、31%でした。

そして、4つのグループにジエチルニトロソアミンという発ガン性物質を注射して、半年後に肝臓の状態を調べました。

結果
肝臓ガン

高脂肪・高糖分のエサで太ったグループ(②のグループ)では、肝臓におけるガンの小結節(腫瘍やしこり)の数とサイズが増加しましたが、エサにブロッコリーを混ぜると(④のグループ)小結節の数が減りました。 エサにブロッコリーを混ぜても小結節のサイズに変化はありませんでした。

NAFLD
高脂肪・高糖分のエサで太ったグループの肝臓には脂肪球が見られましたが、ブロッコリーの摂取により肝臓に流入する脂肪の量が減る一方で肝臓から流出する脂肪の量が増えてNAFLDが防がれました。
研究者によると、ブロッコリー以外のアブラナ科の植物(カリフラワーや芽キャベツなど)にも同じ効果があるかもしれません。