平均的な欧米人の糖類摂取量で乳ガンの発症・転移リスクが増加?

(2016年1月) "Cancer Research" 誌に掲載されたテキサス大学の研究によると、典型的な欧米型の食事で摂る程度の量の糖類により乳ガンの発症リスクと乳ガンが肺に転移するリスクが増加する可能性があります。出典: Sugar in Western Diets Increases Risk for Breast Cancer Tumors and Metastasis

研究の概要
この研究では、マウスを複数のグループに分けて異なるエサを与えるという実験を複数行いました。 生後半年の時点で、比較対照用にデンプン質ベースのエサを与えられたグループでは30%に乳腺腫瘍が見られたのに対して、欧米型の食事で摂る程度の量のショ糖(*)を含有するエサを与えられたグループでは50~58%に乳腺腫瘍が見られました。
(*) 普通の砂糖。 果糖とブドウ糖で出来ている。

別の実験では、デンプン質ベースのエサを与えたときよりもショ糖または果糖を多く含むエサを与えたときの方が肺に転移する(乳腺腫瘍の)数が多いという結果になりました。

解説

研究チームによると、糖類により腫瘍の成長や転移が促進されるのは部分的には、12-LOXという酵素と12-LOXに関連する12-HETEという脂肪酸の生産量が増えるためです。

研究チームは「糖類を摂り過ぎないようにすることが大切だ」と述べています。