血糖値を抑えるのに筋トレが有効である理由

(2013年4月) 筋肉は瞬発性に優れる白筋(短距離走やウェイト・リフティングなどに向く)と持久性に優れる赤筋(マラソンなどに向く)、その中間の筋肉の3種類があり、人によってその割合が異なります。

このうちの白筋が加齢と糖尿病により増加するため、これまで白筋は糖尿病に良くない(インスリン感受性を下げる)と考えられてきましたが、ミシガン大学の研究により白筋に血糖値を抑える効果のあることが示されました。

研究の概要
研究グループはまず、BAF60c というタンパク質の経路が白筋増加の原因であることを突き止めました。 さらに、高脂肪のエサで肥満させたマウスたちを2つのグループに分け、一方のグループに BAF60c を導入するという実験を行ったところ、BAF60c を導入したグループのほうが血糖値のコントロールが良好でした。
つまり、血糖値を抑えるのにウェイト・トレーニング(筋トレ)が有効なのは白筋が増えるからということでしょうか。
白筋と赤筋ではエネルギー源が違う

瞬発力を必要とする運動をするとき、白筋は運動に必要となるアデノシン三リン酸(ATP)をグリコーゲンから作ります(これを解糖作用といいます)。 これにより短時間のあいだ大きな力を出すことができますが、グリコーゲンがすぐに尽きてしまうため長時間はもちません。

一方、持久力が要求される運動をするとき、赤筋(の中のミトコンドリア)は主として解糖作用ではなく脂肪酸を酸化することでATPを作り出します。 こちらの方法では、解糖作用による場合のような爆発的な力は生み出せませんが、エネルギーの補給が長時間持続します。