閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

白米をよく食べる人は2型糖尿病になりやすい

(2017年2月) "BMC Public Health" 誌に掲載されたテヘラン医科学大学(イラン)の研究で、白米をよく食べる人は2型糖尿病(以下「糖尿病」)になりやすいという結果になりました。

白米は玄米などの全粒穀物に比べて、グリセミック指数が高い食品です。 複数の研究により、グリセミック指数が高い食事をしていると糖尿病のリスクが増加することが示されています。
研究の方法

イランのゴレスターン(田舎の地域)で収集された9千人超のデータ(2004~2007年)と、テヘランで収集された2千人超のデータ(2004~2006年)を用いて、食生活と糖尿病になるリスクとの関係を調べました。 食生活に関するデータは、アンケート調査により入手しました。

結果

糖尿病の発症件数は、ゴレスターンのデータでは902件、テヘランのデータでは81件でした。

白米を食べる量はゴレスターンとテヘランで大きく異なり、ゴレスターン(パンが主食)では1日あたりの摂取量の中央値が120gだったのに対して、テヘランでは250gでした(いずれも調理済みの重量)。

糖尿病のリスクに影響する様々な要因を考慮しつつデータを分析したところ、ゴレスターンのデータでは白米を食べる量と糖尿病の発症リスクとの間に関係が見られませんでしたが、テヘランのデータでは1日あたりの白米摂取量が250gを超えるグループは、白米摂取量が250gよりも少ないグループに比べて糖尿病になるリスクが2.1倍に増加していました。

解説
研究チームは、ゴレスターンで白米摂取量と糖尿病の発症リスクとの間に関係が見られなかった理由の1つとして次のように述べています:
「ゴレスターンの白米摂取量が少なく、少量の白米摂取では糖尿病のリスクに影響しないためかもしれない」
類似研究
"Archives of Internal Medicine"(2007年)に掲載された上海(中国)の研究では、生米の重量で1日あたり300g超(*)を食べている人は白米を食べる量が200g未満の人に比べて糖尿病になるリスクが78%高いという結果になっています。
(*) 100gの生米を炊くと250gになるとみなした。

国立国際医療研究センターが行い "American Journal of Clinical Nutrition"(2011年)に掲載された日本の研究でも、1日に白米を食べる量が炊飯後の重量で437gを超える女性は287g未満の女性に比べて、糖尿病になるリスクが65%高いという結果になっています。

"Archives of Internal Medicine"(2010年)に掲載された米国の研究では、白米を食べる習慣がある人は糖尿病のリスクが17%高いけれども、玄米を食べる習慣がある人は糖尿病のリスクが11%低いという結果になっています。

結論
研究チームは「白米の代わりに全粒穀物を食べるのが糖尿病の予防に有効かもしれない」と述べています。