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全粒穀物に備わる6つの健康効果

(2017年2月) "Journal of Chiropractic Medicine" に掲載されたナショナル健康科学大学(米国)の研究者が行ったアンブレラ・レビューで、全粒穀物が2型糖尿病・心血管疾患(心臓病や脳卒中)・一部のガンの予防に有益であるという結果になりました。

アンブレラ・レビューとは

アンブレラ・レビューとは、複数のメタ分析やシステマティック・レビューのデータを統合的に分析して、その結果をまとめたものです。

メタ分析やシステマティック・レビューというのが複数の研究のデータを統合的に分析した結果をまとめたものなので、アンブレラ・レビューはメタ分析のメタ分析、あるいはレビューのレビューということになります。

アンブレラ・レビューの登場は比較的最近で、その背景には、大量のデータを効率的に利用するために生まれたシステマティック・レビューやメタ分析でさえも量が増えてきて利用が大変になったという事情があります。 2010年に "PLOS Medicine" に発表されたレポートでは、1日あたり11ものシステマティック・レビューが毎日発表されていると推算されています。

研究の方法
全粒穀物の摂取と、ダイエット・2型糖尿病・心血管疾患・ガンとの関係について調べた21のメタ分析のデータを分析しました。
データに含まれる人数は不明です。
結果

21のメタ分析のすべてにおいて、全粒穀物が2型糖尿病・心血管疾患・一部のガン(大腸ガン・膵臓癌・胃ガン)の予防やダイエットに有効であるという結果でした。

6つの健康効果
全粒穀物を食べる人に見られた有益な効果は次のようなものでした:
  1. 2型糖尿病になるリスクが20~32%低かった。
  2. 心血管疾患になるリスクが21~37%低かった。
  3. 心血管疾患で死亡するリスクが18%低かった。
  4. 大腸ガン・膵臓癌・胃ガンになるリスクが6~43%低かった。
  5. ガンで死亡するリスクが11%低かった。
  6. ダイエット(体重・ウェストサイズ・体脂肪量)への効果もそこそこ見られた。
必要と思われる摂取量

今回のアンブレラ・レビューで示された健康効果を得るには、全粒穀物を1日あたり(調理前の重量で)45gほど食べると良いでしょう。

留意点
一部において、研究手法の不一致・出版バイアス(*)・研究の質に問題が見られました。
(*) 否定的な結果が出た研究は肯定的な結果が出た研究に比べて公表されにくいという偏りのこと。
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