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WtHRとは

WHtRとは、ウェスト(お腹周り)のサイズと身長との比率のことで、「ウェスト・サイズ÷身長」という式で算出します。 BMIよりも正確に早死にするリスクを判定できると考えられています。

WHtRでは、ウェストのサイズが身長の半分以上になる(WHtRの値が0.5を超える)と早死にのリスクが増加する可能性があるとされます。 例えば、身長が160cmの人であれば、ウェストのサイズは80cm未満が望ましいというわけです。WHtRの値が0.6になると、1.7年分の寿命が損なわれます。

参考までに Wikipedia では、バービー人形のWHtRは0.25・マリリン・モンローは0.33・大学生の水泳選手は0.42・ボディービルダーは0.46・肥満者は0.58となっています。

映画「ツインズ」に見るBMIとWHtRの違い

研究グループは、BMIとWHtRの性質の違いを、映画「ツインズ」に登場する二人の男優、アーノルド・シュワルツェネッガー(筋肉ムキムキ)とダニー・デヴィート(小太り)の比較で説明しています。参考画像

いずれの男優も BMIで言えば同じ34(肥満)で、肥満していることにより損なわれる寿命は3.6年です。

ところが、肥満の尺度としてWHtRを用いた場合、シュワルツェネッガーは0.48で、デヴィートは0.71となります。 0.48では早死にのリスクは増加しませんが、0.71だと5.8年分の寿命が損なわれるという計算になります。

BMIとWHtRでこのような違いが生じるのは、シュワルツェネッガーとデヴィートの体重の内容が異なるからです。 シュワルツェネッガーが筋肉で平均以上の体重となっているのに対して、デヴィートは脂肪で平均以上の体重となっています。

BMIの欠陥として「脂肪と筋肉のどちらで体重が増えているのかを判断できない」という点が以前から指摘されていますが、筋肉でウェストのサイズが大きくなることは無いので、その点は確実にWHtRの方が優れていますね。

WHtRの簡単な測り方

WHtRは巻き尺(メジャー)が無い場合にも紐(ひも)1本で測定することができます。 これは、WHtRを算出するのに身長と体重の具体的な数値は不要で、両者の比率が2:1より大きいか小さいかさえわかれば良いという簡便さを利用した荒業です。

まず紐で身長を測り紐に目印を付けます。 そして身長分の長さの紐を二つ折りにします。 そして、その二つ折りにした長さの紐でウェストをぐるっと囲めないようなら、WHtRの値が0.5を超えているので早死にの恐れがあるのでダイエットが必要です。

"WHtR" と "WtHR" の混同に注意

ウェスト:身長比(WHtR)という概念とは別途にウェスト:ヒップ比(waist-to-hip ratio)という概念もあり、このウェスト:ヒップ比の略語としてWtHRあるいはWHRという言葉が使われます。 WHRであればWHtRと混同する心配も少ないのですが、WtHRはWHtRと非常に良く似ていて紛らわしいので注意が必要です。

WHtRの "t" は "Height" の末尾の "t" に由来しています。 つまりWHtRの "Ht" が "Height" の略語だということです。 これに対して、WtHRの "t" は前置詞の "to" に由来しています。

"waist-to-height ratio" をWHtRと略すのに対応する "waist-to-hip ratio" の略し方はWHRの方です。 "waist-to-hip ratio" をWtHRと略すのと同じように "waist-to-height ratio" を略すとWtHtRとなりますが、この略語はあまり用いられません。(無くはない。 用例