喫煙者の飲酒量が増える理由

(2013年7月) 喫煙者は非喫煙者の10倍もアルコール依存症になりやすいことが知られていますが、"Neuron" 誌に掲載された米国の研究により、喫煙によって飲酒量が増えてしまう理由が解明されました。

お酒を飲むと、脳の領域のうち喜びや、報酬、そして薬物依存性に関与する部分において、ドーパミンという神経伝達物質(俗に言う快楽物質)の量が増加します。 お酒を飲んでで気分が良くなったり、ストレスが軽減されたりするのは、このためです。

ところが、研究グループが行ったネズミの実験によると、飲酒によるドーパミンの増加がニコチンによって阻害されてしまいます。 上述の脳の領域がストレス・ホルモンで一杯になっているときに、そこにニコチンを追加すると、アルコールによってドーパミンが増加するどころか、抑制されてしまうというのです。 そのために、喫煙中にはお酒を飲んでも気持ち良く酔えず、気持ち良く酔えないので飲み続けてしまうことになるというわけです。