貧富の差の拡大につれて健康の格差も拡大中

(2015年2月) 日本を含む世界全体で貧富の差が拡大しつつありますが、"The Lancet" 誌に掲載されたマギル大学(カナダ)などの研究で、社会・経済的状態(収入、職業、学歴など)の格差と並行して11~15才の子供の健康の格差も大きくなっていることが明らかになりました。

この研究では、世界保健機構(WHO)が収集した34ヶ国の子供たち50万人近くのデータ(2002~2010年)を分析しました。

その結果、全般的に見て子供たちの健康状態は過去に比べて向上していたのですが、富裕層と貧困層との間の健康状態(BMI、運動量、心身の健康状態)の差は拡大傾向にありました。

研究者は次のような主旨のことを述べています:
「子供のときの健康状態の不平等は、のちの教育水準や、就職、寿命などの不平等の一因となるため、これを是正するような政策を検討する必要があります。 そのような政策としては例えば、所得格差の縮小や貧困層の子供の健康を維持するための補助金などが考えられます」