ワインやビールの飲用量と心臓病や脳卒中のリスク

(2018年9月) ヘロコピポ大学(ギリシャ)などの研究グループが、ワインやビールの飲用量と心臓病や脳卒中のリスクとの関係を調査した結果を "European Journal of Clinical Nutrition" に発表しています。

研究の方法

ギリシャに住む成人男女2千人超を対象に、飲酒量を調べて10年間にわたり心血管疾患(致命的または非致命的な心臓病や脳卒中)の発生状況を追跡調査しました。

結果

お酒をまったく飲まない場合に比べて、ワインをグラス1杯/週を限度として飲む習慣がある場合には心血管疾患のリスクが60%低下していました。 ビールではこの数字は57%でした。
95%CIの範囲がワインでは0.18~0.98、ビールでも0.20~0.93と広いのが目につきました。 95%CIが広いのはデータ不足の兆候です。

飲酒量が1杯/週を超える場合には、お酒をまったく飲まない場合と心血管疾患のリスクに違いが見られませんでした。

アルコール摂取量

アルコール摂取量の面から見ると、アルコール摂取量が2~10g/日(*)の場合にはアルコール摂取量が2g/日未満の場合に比べて、心血管疾患のリスクが40%低下していました。 アルコール摂取量が10gを超える場合には、アルコール摂取量が2g/日未満の場合と心血管疾患のリスクに差がありませんでした。
(*) 単位が「週」ではなく「日」である点に注意。 「1杯」に含有されるアルコールは約14g。