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運動とワインの組み合わせにコレステロール改善効果

(2014年9月) 適量(*)のワインに心血管(心臓や血管)の病気を予防する効果があるとする研究が 1990年代初頭から出始めていますが、European Society of Cardiology の会合で発表されたチェコ共和国の研究によると、ワインによる心血管疾患(CVD)予防の効果は運動習慣のある人にしかもたらされないと考えられます。
(*) 世界保健機構(WHO)の定義によると「適量」とは、(ワインを?)女性では0.2L、男性では0.3Lを週に最大で5回まで。
この研究で、臨床試験により赤/白ワインがアテローム性動脈硬化のマーカー(血中指標)に与える影響を調べたところ、ワインを適度に飲用することによる CVD 予防効果が、運動習慣のある人でのみ見られたのです。 赤ワインと白ワインとで予防効果に違いはありませんでした。

臨床試験に参加したのは CVD のリスクが軽~中等度(*)である人たち146人で、この146を2つのグループに分けて、1年間にわたって赤ワインまたは白ワインを飲んでもらいました。
(*) HeartScore というアンケート形式のツールで調査した。 HeartScore では、心臓発作と脳卒中のリスクを調査する。
食事は普段どおりのものを食べてもらい、ワインの飲酒量、ワイン以外の飲酒量、薬の使用、運動量を毎日記録してもらいました。 さらに、(研究グループが支給した?)ワインを売ったのではなく飲んだ証拠として、ワイン・ボトルのコルクを提出してもらいました。

参加者たちの HDL(善玉)コレステロールや LDL(悪玉)コレステロールなどを検査した結果は次の通りです:

  • 赤ワインのグループと白ワインのグループのいずれでも、試験開始前の時点と1年後の時点とで HDL コレステロールの値に変化はなかった。

  • LDL コレステロールは、いずれのグループでも下がっていた。

  • 総コレステロールは、赤ワインのグループでのみ下がっていた。
研究者は次のように述べています:

「HDL コレステロールが増加していれば CVD 予防効果があると考えられるので、今回の試験の参加者全体を見た場合には、赤ワインにも白ワインにも CVD 予防効果が無いということになります」

「ただし、赤と白のいずれのグループでも週に2回以上の運動をしていた人に限っては、HDLコレステロールが増加し、LDLコレステロールと総コレステロールが減少していました。 少量のエチル・アルコール(お酒に含まれるアルコール)と運動の組み合わせに何らかの効果があるのかもしれません」