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ワインにも乳酸菌

(2014年9月) "Food Microbiology" 誌に掲載予定であるマドリード自治大学(スペイン)の研究によると、ワインに含まれている乳酸菌もプロバイオティクスとして利用できる可能性があります。

この研究でワインに含まれる細菌を調査したところ、ワインの醸造に関与するオエノコッカス属やペディオコッカス属の乳酸菌のほかに、ヨーグルトにも住んでいるラクトバチルス菌という乳酸菌も見つかったのです。 検出された細菌は全部で11種類でした。

ワインから分離された乳酸菌のプロバイオティクスとしての性質は、ヨーグルトやザワークラウトなどの食品の乳酸菌の性質に類似していました。

今回の研究では、ワインから見つかったプロバイオティクスがヒトの胃腸で生存できそうであることが明らかになりました。 生体外実験において、ワイン由来のプロバイオティクスは他のプロバイオティクスと同等以上に、胃液や胆汁、リゾチーム(唾液に含まれる酵素。 細菌の細胞壁にダメージを与える)に耐えることが出来たのです。

さらに、別の生体外実験では、ワインのプロバイオティクスがヒトの腸壁に付着できることも明らかになりました。 プロバイオティクスが腸壁に付着することによって、病原菌が腸から排除されやすくなります。

ワインに含まれるプロバイオティクスの中でも "ペディオコッカス・ペントサス CIAL-86" という乳酸菌が特に、腸壁にくっついて大腸菌に対抗する能力に優れていました。

ワインは品質を維持するために亜硫酸塩が添加されるので、ワインにそもそも住んでいた有益な細菌の多くは死んでしまいます。 そのため、ワイン自体にプロバイオティクス食品としての機能はあまり期待できません。

しかしながら、ワインから分離したプロバイオティクスをサプリメントにするとか、他の食品に添加するなどの利用法が考えられます。