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女性では仕事のストレスも糖尿病の原因に

女性に限るという研究

(2012年8月) "Occupational Medicine" に掲載されたカナダの研究で、仕事上の裁量権の無い女性は、仕事のストレスにより2型糖尿病になるリスクが2倍になるという結果になりました。 男性の場合はそうでもありません。

研究の概要

糖尿病の既往歴の無い女性 7,443人を調査したところ、糖尿病を発症した女性の19%において 「仕事上の裁量権が無いこと」 が糖尿病のリスク要因となっていました。 これは、糖尿病のリスク要因として肥満に次いで二番目であり、喫煙・飲酒・運動不足などよりも順位が上になります。

理由

女性が男性よりもストレスで糖尿病になるリスクが高い理由は、神経内分泌と免疫機能の混乱、およびストレスに反応して分泌されるコルチゾールと交感神経系ホルモンの量が(男性よりも)多いか、または長期にわたって分泌されるためです。

また、女性は男性よりも、ストレスを解消しようとして脂肪と糖分の多い食べ物に頼る傾向がありますが、食事とエネルギー消費量の変化も一因だということです。

女性に限らないという研究

(2014年8月)"Psychosomatic Medicine" 誌に掲載された Helmholtz Zentrum Munchen(ドイツの環境健康研究所)などによる研究によると、仕事の裁量権が無いために糖尿病のリスクが増えるのは女性に限らないかもしれません。

研究の方法

29~66才の被雇用者 5,300人(いずれも当初は糖尿病ではなかった)を調査しました。 5,300人のうち平均13年間の観察期間中に2型糖尿病と診断されたのは300人ほどでした。

結果

勤務中に裁量権が無いのに強いプレッシャーを受けている人では、職場での精神的なストレスが比較的少ない人に比べて、肥満・年齢・性別など糖尿病リスクに影響を与える要因を考慮したうえでなお、2型糖尿病になるリスクが45%増加していました。

勤務中に強い精神的ストレスを感じていたのは5人に1人程度でした。 この研究において「強い精神的ストレス」とは、職務で要求されることが非常に大きいのに裁量の余地や決定権がほとんど無いという状況を指します。