仕事中毒の人は抑鬱・不安感・ADHD・強迫性障害を抱えていることが多い

(2016年5月) "PLOS One" に掲載されたノルウェーの研究で、ワーカホリック(仕事中毒の人)は注意欠陥・多動性障害(ADHD)・強迫性障害(OCD)・不安感・抑鬱を抱えていることが多いという結果になりました。

研究の方法

1万6千人超の就業者のデータを用いて、ワーカホリズム(仕事中毒)と精神障害の関係を調べました。

結果
ワーカホリックとワーカホリックではない人がADHD・OCD・不安感・抑鬱を抱えている割合は、それぞれ次のようなものでした:
ワーカホリック 非ワーカホリック
ADHD 32.7% 12.7%
OCD 25.6% 8.7%
不安感 33.8% 11.9%
抑鬱 8.9% 2.6%
今回のデータでは7.8%の人がワーカホリックとみなされました。 2014年にノルウェー全土を対象に行われた調査では、ワーカホリックの比率が8.3%と推算されています。
解説
研究者によると、ワーカホリズムと精神障害の関係については次の3つの可能性が考えられます:
  • ワーカホリズムが精神障害の原因である。
  • 精神障害がワーカホリズムの原因である。
  • 精神障害とワーカホリズムに共通する遺伝的な原因が存在する。
ワーカホリズムの診断基準
今回の研究では、次の7つの項目を用いてワーカホリズムか否かを判断しました:
  1. 仕事に充てる時間を捻出する方法を考えてしまう。
  2. ついつい当初の予定よりも多くの時間を仕事に費やしてしまう。
  3. 罪悪感・不安感・無力感・憂鬱の軽減が仕事をする目的となっている。
  4. 仕事時間を減らすように周囲に言われるが耳を貸さない。
  5. 仕事をすることを禁じられるとストレスを感じる。
  6. 趣味・娯楽・スポーツよりも仕事を優先する。
  7. 仕事量が多すぎるために健康に悪影響が生じている。
上記の各項目について1(一度もない)から5(いつも)の5段階で点数をつけます。 4つ以上の項目で4(頻繁)または5に該当するならばワーカホリックです。