ワーキング・メモリーの改善に木登りやアスレチックが有効

(2015年8月) "Perceptual and Motor Skills" 誌に掲載されたノース・フロリダ大学の研究で、木登り的な行為が認知機能の1つであるワーキングメモリーの改善に目覚しい効果を発揮するという結果になっています。 出典: Researchers Reveal Climbing a Tree Can Improve Cognitive Skills
研究の方法

18~59才の被験者(人数不明)のワーキングメモリーをテストしたのちに、木に登る・幅7.6cmほどの角材の上を歩く(または這う)・姿勢に気をつけながら移動する・裸足で走る・上下左右の障害物を回避しつつ移動する・重さのバランスが歪な物体を運ぶなど、体の向きとバランスを気にしつつ他のコト(木登りのルート決定や移動)を行うことが要求される行動(固有受容的な活動)を行ってもらいました。

さらに次の2つのグループを設けて、上述のグループとでワーキングメモリーの変化を比較しました:
  • 大学で授業を受けて新しい情報に触れるグループ。
  • ヨガを行うグループ。 ヨガも固有受容的な活動ですが、木登りなどとは動的か静的かという点において異なります。
結果

それぞれの活動を2時間にわたって行ったのちに再びワーキング・メモリーのテストを行ったところ、木登りなどを行ったグループでは最初のテスト結果に比べて成績が50%向上していましたが、他の2つのグループではワーキング・メモリーは向上していませんでした。

解説

動的な固体受容的活動(木登りなど)は自分が移動するのに伴い環境や地形が移り変わってゆくために、静的な固体受容的活動よりもワーキング・メモリーが強く要求されるのだと思われます。

研究者は次のように述べています:
「予期できない状況への対応と自分の体のコントロールとを要求される活動を行うことでワーキングメモリーが増強されることでしょう」