「質の悪い」仕事が精神疾患の原因に

(2012年11月) 過去の複数の研究で無職の状態が精神衛生に悪影響を及ぼすことが示されていますが、"Psychological Medicine" 誌に掲載された研究によると仕事に就いていても仕事によっては精神衛生に悪影響があると思われます。

研究の方法

この研究では、英国成人精神疾患罹患率調査(English Adult Psychiatric Morbidity Survey)という一般的な精神障害(CMD。 不安障害・パニック障害・抑鬱など)の状況を調べた調査のデータベースを利用しました。

このデータベースに含まれているのは 21~54歳の2,603人のデータで、これらの人たちは、無職で仕事を探しているか、あるいは仕事に就いていて転職先を探していました。
結果

データを分析したところ、無職の人と職に就いてはいるが「仕事の質」が低い人との間で、CMDの罹患率に差がありませんでした。

仕事の質
ここで言う「仕事の質」は次のような心理社会学的に好ましくない要因から決定されます:

  • 仕事上の要求水準が高い
  • 裁量の余地が少ない
  • 仕事の地位が低い
  • 安心できない(危険な仕事? 福利厚生が無い? 人間関係?)
無職のグループと「仕事の質」が最低であったグループで、他のグループよりもCMDの罹患率が高くなっていました。