肌にシワがない女性は骨が丈夫

(2011年6月) イェール大学の研究により、40~50代の女性においてはシワがすごいほど骨密度が低くなるという関係が示されています。 このシワと骨密度の関係から、閉経後の女性の骨折のリスクを顔を見るだけで判断できる可能性があります。

研究の方法

この研究では、40代後半から50代前半の女性114人を対象に行われました。 これらの女性は、閉経から3年以上経っており、ホルモン補充療法を受けていませんでした。 美容外科手術を受けた女性も、この中には含まれていません。

研究グループは、これらの女性たち各々の顔と首に存在するシワの分布と深さを計測し、各女性のシワ・スコアを算出しました。 さらに、デュロメーターと呼ばれるゴムの硬度を測る機械を用いて、額(ひたい)と頬の皮膚の固さを計測しました。 そして、X線を用いて骨密度を計測しました。

結果

シワ・スコアが高い(シワが数と深さにおいて甚大である)女性では、シワが少ない女性よりも骨密度が低いという関係が明らかになりました。 さらに、額と頬の皮膚が固い人ほど、骨密度が高くなっていました。

シワと骨密度の関係は、特定の骨だけではなく、寛骨(お尻の骨)や、腰部脊椎、踵の骨など、今回調査対象となった全ての骨で見られました。 さらに、シワと骨密度の関係は、骨密度に影響することが知られている年齢や体脂肪率などの要因を考慮したうえでなお有効でした。

解説

骨と皮膚はどちらもコラーゲンが材料になっています。 加齢と共にコラーゲンが変化するために、肌の有様(シワやタルミ)も変化します。 骨も同様に、コラーゲンの変化によって変化すると考えられます。

ただし研究者によると、複数の長期的な研究で今回の研究結果を確認する必要があります。