ヨーガが有酸素運動と同程度に心臓の健康に有益

(2014年12月) "European Journal of Preventive Cardiology" に掲載されたハーバード大学のメタ分析で、ヨーガ(ヨガ)が有酸素運動と同程度に心臓の健康に有益であるという結果になりました。

研究方法

このメタ分析では、37の比較対照試験のデータを分析しました。 これらの比較対照試験は、ヨーガをした場合と運動をしない場合、あるいはヨーガをした場合と有酸素運動をした場合を比較したもので、試験期間は12週間~1年でした。

被験者数は37の試験の合計で 2,768人。 平均年齢は50才で、心臓疾患の病歴がある人も含まれていました。

結果

ヨーガを行ったグループに見られた変化は次のようなものです(数字はいずれも平均値):

  • 収縮期(最高)血圧が5.21mmHg下がった。
  • 拡張期(最低)血圧が4.9mmHg下がった。
  • LDL(悪玉)コレステロールが12.14mg/dl減った。
  • HDL(善玉)コレステロールが3.20mg/dl増えた。
  • 1分間あたりの心拍数が5を少し超える程度減った。
  • 体重が5ポンド(2.2キロ超)減った。

これらの変化は、有酸素運動を行ったグループに見られた変化に匹敵します。 ただしヨーガを行ったグループでは、空腹時血糖値や A1C値(長期的な血糖値の指標)には変化が見られませんでした。

注意点
  • 研究チームによると、採用されたヨーガの種類もヨーガを行う時間も比較対照試験によって異なっていたのが今回のメタ分析の弱点です。
    試験に用いられたヨーガは次のようなものです: シルバー・ヨーガ(高齢者向けのヨーガ)、アイアンガー・ヨーガ(アイアンガーという人がハタ・ヨーガから開発した。姿勢の維持に補助具を用いるのが特徴)、ヴィーニーヨーガ("viniyoga" 詠唱を伴う)、ヴィンヤーサー(呼吸と動作を同調させるのが特徴)
  • 心臓病の対策としてヨーガを一般に向けて推奨する前に、ヨーガが健康にとって有益となる理由や、ヨーガを1回あたりどれくらいの時間行うのが適切なのか、ヨーガの種類による効果の違いなどを、今後の研究で明らかにする必要があります。
  • 研究チームは、ヨーガを運動や薬の代わりとして用いることを推奨していません。(現在の運動や服用中の薬に加えてヨーガを行う)
  • ヨーガを始める前に医師に相談しましょう。