ヨーグルトなどの乳製品の摂取量が多い中年者は高血圧になるリスクが低い

(2018年6月) "Journal of Hypertension" に掲載されたボストン大学などによる研究で、ヨーグルトなどの乳製品の摂取量が多い中年者は高血圧になるリスクが低いという結果になりました。
Buendia, Justin R et al. "Long-term yogurt consumption and risk of incident hypertension in adults"

研究の方法

米国で行われた3つの調査(NHS、NHSⅡ、HPFS)のデータを分析して、ヨーグルトなどの乳製品の摂取頻度と高血圧になるリスクとの関係を調べました。

NHS(7万人弱)とNHSⅡ(8万4千人超)は女性、HPFS(3万人超)は男性を対象とする調査です。 この3つの調査では、乳製品の摂取頻度をアンケートで調べたのち20~30年間(調査により異なる)にわたり高血圧の発症状況を追跡調査しました。

結果

ヨーグルト

ヨーグルトを週に5回以上食べるグループは月に1回未満しか食べないグループに比べて、NHSでは19%、NHSⅡでは17%、およびHPFSでは6%、高血圧になるリスクがそれぞれ低下していました。 ただし、HPFSの数字は統計学的な有意性が欠けていました(95% CI 0.83-1.07)。

NHS・NHSⅡ・HPFSのデータをまとめて分析したところ、ヨーグルトの摂取量が多いと高血圧のリスクが16%低いという結果でした。

ヨーグルト以外の乳製品

乳製品全体では16%、牛乳に限ると12%、チーズに限ると6%、それぞれ摂取量が多い場合に(*) 高血圧のリスクが低下していました。
(*) 乳製品全体は、3食分~6食分未満/日と0.5食分未満/日との比較。 牛乳は、2食分~6食分未満/日と4食分未満/週との比較。 チーズは、1食分~4食分/日と1食分未満/週との比較。

BMIを考慮した分析

BMIも考慮して分析すると、摂取量が多い場合には少ない場合に比べて、乳製品全体で13%、ヨーグルトで10%、牛乳で8%、およびチーズで8%の高血圧リスク低下でした。

DASHとヨーグルト

ヨーグルトの摂取量が多い上に食生活がDASH(*)に近い場合には、ヨーグルトの摂取量が少なく食生活がDASH(*)からほど遠い場合に比べて、高血圧になるリスクが30%低下していました。

(*) 高血圧を予防することを目的として考案された食事法。 「DASH」は "Dietary Approaches to Stop Hypertension" の略語。 血圧を下げる効果のほかLDLコレステロールを下げる効果も認められている。

DASHでは、野菜・果物・全粒穀物 ・ナッツ類・豆類を積極的に食べ、赤身肉・糖類・塩分を控えめに摂り、低脂肪の食事を心がける。