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ヨーグルトをよく食べる女性は鬱病になりにくい。 ただし条件が...?

(2016年7月) "Journal of Nutrition" に掲載されたナバラ大学(スペイン)などの研究で、ヨーグルトを食べている女性は鬱病になるリスクが低いという結果になりました。 ただし、なぜか低脂肪のヨーグルトでは駄目で、脂肪分が普通に含まれていなくてはなりません。

研究の方法

鬱病ではない男女 14,500人ほど(平均年齢37才)を対象に、食生活に関するアンケートを実施してプレバイオティクス(*)とヨーグルトの摂取量(†)を調べ、10年間ほどにわたる追跡調査で鬱病の発症状況を調べました。 アンケート調査は、追跡期間の開始時および10年後の2つの時点で行いました。

医師に「鬱病である」と診断された場合を、新規の鬱病の発生とみなしました。

(*) 今回の研究では、フラクト・オリゴ糖とガラクト・オリゴ糖。 どちらも自然の食品に含まれています。

(†) 0.5食分/週未満から7食分/週以上の範囲内で4つのグループに分けました。 1食分は125g。
結果
女性でのみヨーグルトでリスク低下

追跡期間中に727件の鬱病が発生しました。 脂肪分が除去されていないヨーグルトを食べる量が最も多かった(7食分/週以上)グループは、ヨーグルト摂取量が最も少なかった(0.5食分/週未満)グループに比べて、鬱病になるリスクが22%低くなっていました。

男女別に分析すると、ヨーグルトと鬱病リスクのこの関係は女性でのみ統計学的に有意でした。 女性だけに限ると34%のリスク低下でした。

低脂肪ヨーグルトでは逆にリスクが増加?
低脂肪ヨーグルトの摂取量が多い場合には、鬱病と診断されるリスクが32%増えていました。 ただし、追跡期間の初めの頃に鬱病と診断されたケースを除外して分析すると、このリスク増加の統計学的な有意性は失われたことから、ヨーグルトと鬱病の因果関係が逆である可能性(*)も考えられます。
(*) 低脂肪ヨーグルトを食べることが多かったために鬱病になったのではなく、追跡開始の時点で(追跡開始の時点における鬱病チェックで鬱病と判断されなかったものの)すでに鬱病になりかけていて、それゆえに低脂肪ヨーグルトの摂取量が増えていたという可能性。
プレバイオティクス
プレバイオティクス摂取量と鬱病のリスクとのあいだに関係は見られませんでした。