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ヨーグルトに骨粗鬆症を予防する効果?

(2017年5月) "Osteoporosis International" 誌に掲載されたダブリン大学トリニティ・カレッジ(アイルランド)の研究によると、骨粗鬆症の予防にヨーグルトが良いかもしれません。

骨粗鬆症について

骨粗鬆症とは、骨形成速度よりも骨吸収速度が高いことにより、骨に多数の小さな穴ができる症状のことです。 骨粗鬆症の人は日常的な衝撃でも骨が折れてしまうため、入院や寝たきりのリスクが増加します。

研究の方法

アイルランドに住む60才超の成人男女 4,310人を対象として、ヨーグルト摂取量や骨の健康状態などを調査しました。

結果

ヨーグルト摂取量が1段階(*)増えるごとに、骨粗鬆症のリスク(オッズ比)が女性では39%、男性では52%、それぞれ低くなっていました。
(*) ヨーグルト摂取量は次の3段階: ①食べる習慣がない、②週に2~3回食べる、③毎日1回以上食べる。

関連研究

  • "*The BMJ*"(2014年)に掲載された研究では、牛乳の飲用量が多いと女性に限り骨折リスクが増加する(*)けれど、ヨーグルトの摂取量が多いと股関節に限るものの男女ともに骨折のリスクが低い(†)という結果になっています。

    牛乳で骨折リスクが増えるのにヨーグルトで骨折リスクが低下するのは、牛乳にはヨーグルトやチーズなどの乳製品に比べてガラクトース(D-ガラクトース)と呼ばれる糖が大量に含まれているためかもしれません。 動物実験で、ガラクトースに酸化ストレスや慢性炎症(いずれも骨粗鬆症への関与が疑われている)を引き起こす作用のあることが示されています。

    (*) 摂取量が最低のグループに比べて最大のグループは16%のリスク増加。 摂取量が200g増えるごとに2%のリスク増加。

    (†) 摂取量が最低のグループに比べて最大のグループは、女性で30%、男性で25%のリスク低下。 摂取量が200g増えるごとに、女性でのみ8%のリスク低下。 股関節以外も含む骨折全体に関しては、男女ともにヨーグルト摂取量との間に統計学的に有意な関係がみられなかった。
  • "Journal of Clinical Investigation"(2016年)に掲載された研究では、卵巣を切除した(閉経後の女性を模した)マウスにヨーグルトにも含まれている乳酸菌を投与して骨密度の低下が抑制されるという結果になっています。 このことからヨーグルトがプロバイオティクスとして作用して骨粗鬆症リスクを低下させている可能性も考えられます。
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