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若い血にアンチエイジング効果があるのではなく、老化した血に有害物質が含まれている?

(2016年11月) 若い人の血液にアンチエイジングの効果があるのではないかという話がありますが、"Nature Communications" 誌に掲載予定であるカリフォルニア大学バークレー校の研究によると、若い血に若返りの効果があるのではなく老化した肉体に流れる血液が不健康なのかもしれません。

研究の概要

若いマウスと高齢マウスとで血液を半分ずつ入れ替えたところ、高齢マウスでは若い血液の影響がほとんどなかった一方で、若いマウスでは血液を入れ替えてから24時間のうちに筋肉・肝臓・脳などさまざまな組織が劇的に衰えました。

研究者によると、若いマウスの血液を入れた高齢マウスに見られた有益性にしても、若い血液にプラスの作用があるからではなく、高齢者の血液に含まれる有害な成分が若い血液により希釈されたためだと思われます。

過去研究との違い

これまでの類似研究では、若いマウスの体と高齢マウスの体を縫合するという悪夢のような実験を行っていました。 このやり方では体と体がくっついているので、臓器を共有することになるうえ、交換される血液の量を把握することもコントロールすることもできませんでした。 今回の研究では新技術により、マウスの血液だけを交換しました。

コメント
研究者は次のように述べています:
「若い血液により高齢マウスの脳でニューロン新生が向上するということは一切ありませんでした。 古い血液には脳細胞の健康と成長を阻害する成分が含まれているようです。 高齢者の脳機能を改善するには(若い血液を輸血するのではなく)その成分を特定して除去する必要があります」