脳震盪になった幼児は親との人間関係が損なわれる

(2016年4月) "Journal of Neuropsychology" に掲載されたカナダの研究によると、幼い子供が脳震盪になると親子間の人間関係が損なわれる恐れがあります。 親子間の良好な人間関係は将来の社交スキルの発達にとって大切です。出典: Concussion Can Alter Parent-Child Relationships

研究の方法
次の3つのグループで親子間の人間関係の状態を比較しました:
  • 半年前に脳震盪を起こした幼児。
  • 腕や脚を骨折したり腱を傷めたが脳震盪にはならなかった幼児。
  • 怪我をしていない幼児。

幼児たちは生後18~60ヶ月で、人数は3つのグループの合計で130人でした。 親子間の人間関係の状態は、親を対象に実施したアンケートと、研究所で親子に普段のように過ごしてもらった様子を撮影したビデオにより把握しました。

結果

半年前に脳震盪を起こしたグループは他のグループに比べて、親子間の交流の質(コミュニケーション・協力・感情的な雰囲気)が低下していました。

解説
脳震盪は0~5才児に多く、この年頃の子供の2%に生じます。 幼い子供は頭蓋骨がまだ薄く柔らかいからです。 脳震盪により親子関係に支障が生じる原因としては、脳震盪が子供の脳に及ぼす影響のほか、育児の変化(*)や脳震盪によるストレスが考えられます。
(*) 脳震盪を起こした子供を甘やかすなどでしょうか。
アドバイス
子供が脳震盪を起こしたのち何週間かは、子供の態度または自分の心理状態に事故の影響がないかどうかに注意しましょう。 そして、子供の態度に異常が見られたのち数週間が経過しても異常が治まらなければ、主治医または神経心理学の専門医に相談しましょう。