PCやスマホの使用時間が長い母親は不安に襲われやすい

(2016年5月) "PLOS ONE" に掲載されたディーキン大学(オーストラリア)の研究で、幼児の母親がPCやスマートホンなどの電子機器を長時間にわたり使用していると不安症に襲われやすくなるという結果になりました。出典: Associations between Screen-Based Sedentary Behaviour and Anxiety Symptoms in...

不安症と女性と子育て

女性は男性よりも不安症(後述)に襲われやすく、例えば25~34才の女性は同年齢の男性に比べて2倍ほども不安障害(後述)になりやすいことが知られています。参考: 女性は男性よりも不安症になりやすい

そして、女性が不安症に悩まされやすいのは25~44才と育児の真っ最中であることが多い年代なのですが、母親が不安症であると子供も不安になりやすことが過去の研究で示されています。
研究の方法

2~5才の子供がいる母親528人を対象に、テレビ・PC・スマートホンなどの電子機器を仕事以外で使用する時間について尋ね、さらに不安症状の有無を調べました。

結果

PCや携帯電子機器を使う時間が長いほど不安症の程度が強まっていました。 テレビの視聴時間と不安症の間には、そのような関係は見られませんでした。

運動時間がどれほど長くても、PCや携帯電子機器を使う時間が長いと不安症のリスクが高まっていました。
この研究では、テレビ・PC・スマートホンの使用時間=座って過ごす時間とみなしています。 「運動時間がどれほど長くても...」というくだりは、運動をしていても座っている時間が長いと不健康であるという説を念頭に置いています。
アドバイス
研究者は「デジタル・デトックス」を行うことを推奨しています。 やり方は簡単で、夜間にスマホやPCの使用を控えるだけです。 デジタル・デトックスは仲の良い友人と協力して行うと効果的です。
デトックスとは
「デトックス」は「解毒」という意味で、美容や健康のためにダイエットや食事や運動やブロッコリーや入浴により体内に蓄積した毒素を排出しようとする試みのことを言います。

また、座って過ごす時間を中断させるという点から研究者は、20~30分おきに立ち上がって歩き回るようにすることを勧めています。

不安症と不安障害
不安症

不安症(anxiety)とは過度の(そして往々にして根拠の無い)心配が慢性的に続き日常生活に支障をきたすという状態のことです。 不安症の身体的な症状は動機・呼吸困難・胃の不調・筋肉の緊張・発汗・気絶しそうな感じ・震えなどです。 不安症は、心血管疾患(心臓病や脳卒中)やガンのリスク増加など深刻な疾患にも関与しています。

不安障害

仕事で問題が生じたときや、試験を受ける前、あるいは重大な決断を迫られたときに不安を感じたり神経質になったりするのは一般的ですが、このような不安感が去らなかったり悪化したりして日常生活にまで支障をきたすのが不安障害(anxiety disorder)です。 パニック障害や社交不安障害も不安障害の一種です。

一般的な不安障害の症状は次のようなものです: 落ち着かない・緊張が解けない・切羽詰って精神的にギリギリ・疲れやすい・集中できない・リラックスできない・イライラする・筋肉が緊張している・心配事に心が負けそう・よく眠れない。