若い女性の飲酒量が少ないのは少量のアルコールでも酔いやすいから

(2016年6月) "Alcoholism: Clinical and Experimental Research" 誌に掲載された研究によると、若い女性は少量のアルコールでも酔いやすいので飲酒量が少ないのだと思われます。出典: Adolescent Girls Choose to Drink at Lower Blood Alcohol Concentrations

研究の方法
18~19才(*)の男女82人(女性35人)を対象に、飲酒習慣に関する聴き取り調査とアルコール投与試験を行いました。 アルコール投与試験は、被験者本人が専用の機器を用いてアルコールを自分で静脈に注射するというものでした。

(*) 20歳未満なのはドイツで行われた研究であるため。 ドイツでは、アルコール度数が低いお酒であれば14才から飲めるそうです。 (参考サイト

ちなみに、この記事のベースとなったプレスリリースを発表した Research Society on Alcoholism は今日、飲酒可能年齢を21才以上にすると死亡リスクが減るというプレスリリース(リンク先は英文)も発表しています。
結果
聴き取り調査

女性は男性に比べて普段の飲酒量が少ないことが明らかになりました。

アルコール投与試験
女性は男性に比べて、(自分にアルコールを投与したいだけ投与したときの)血中アルコール濃度が低く、それでいてアルコールによる沈静効果は男性よりも大きく、アルコールの副作用(*)は男性と同程度という結果でした。
(*) お酒を飲みすぎたときの辛い症状。
結論
女性が自分に投与するアルコールの量が少なかったのは、アルコール血中濃度が低い段階からアルコールの身体への影響が早々に生じるからだと考えられます。
適度な飲酒量の基準として「女性は1日あたり1杯まで、男性は1日あたり2杯まで」という具合に、(体のサイズだけで言えば男性よりも大きい女性もいるのに)性別だけで飲酒量に2倍も開きがあるのはおかしいと常々思っていたのですが、このような推奨飲酒量の背景には、今回の研究で明らかになったような性別によるアルコール感受性の違いというのがあるのでしょうか。