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風邪は初期症状が出てから24時間以内に亜鉛を服用すると早く治る

(2014年4月) "Journal of the American Medical Association" に掲載されたインドのメタ分析によると、風邪の初期症状(喉の痛みや、くしゃみ、鼻水、咳など)が出てから24時間以内に亜鉛のサプリメントを服用することで、風邪を引いている期間が半減される可能性があります。 このメタ分析によると、風邪の期間を短縮するのに必要な亜鉛の服用量は、1日あたり75mg以上だと考えられます。

記事の元になったアブストラクトを見ると75mgを1日数回に分けて飲むようですが、服用を何日間続けるのかは不明です。初期症状が治まるまででしょうか? 日本の基準では、亜鉛の推奨摂取量は成人でも9~13mg/日です。

またアブストラクトには、「亜鉛の服用によって症状が軽減されることは無い」とあります。 風邪の期間が短くなるだけということですね。
子供では風邪の予防に効果

このメタ分析ではさらに、子供においては、亜鉛の服用を5ヶ月間にわたって飲ませ続けるのが風邪予防に有効である(風邪をひくリスクが減る)という結果にもなっています(用量は不明)。 ただし、長期間にわたって亜鉛を過剰に服用すると、過剰な亜鉛が原因となる銅や鉄分の欠乏によって、貧血・免疫障害・下痢などの副作用が起こることがあります。

今回のメタ分析について
今回のメタ分析では、18の臨床試験のデータを分析しました。 研究チームは今回の研究に関する注意点として次の2点を挙げています:
  • (18の臨床試験の)データが不均一なので、今回の結果を鵜呑みにするわけにはいかない。
  • 亜鉛のトローチは副作用が起こることが多い。
類似研究

"British Journal of Clinical Pharmacology" に掲載された研究では、酢酸亜鉛の服用により風邪をひいている期間が3日間短縮されるという結果になっています。

この研究は3つの臨床試験のデータ(被験者数の合計は199人)を分析したもので、分析においてはアレルギーの有無・喫煙習慣・風邪の症状の程度・年齢・性別・人種などを考慮しました。

こちらの研究では亜鉛摂取量の目安として、1日あたり100mg以下が推奨されています。