腎結石の形成には亜鉛も関与?

(2015年6月) "PLOS ONE" に掲載されたカリフォルニア大学サンフランシスコ校などの研究によると、腎結石の形成に亜鉛も関与している可能性があります。 結石の形成が始まるときの核となるのが亜鉛ではないかというのです。

この研究チームは過去の研究で、尿路結石(腎結石も尿路結石の一種)の原因となるミネラル化および石灰化のプロセスにも亜鉛が深く関与することを示しています。

研究の方法

この研究では、ヒトの腎組織とショウジョウバエを用いて、亜鉛がシュウ酸塩やカルシウムなどのミネラルとどのように反応して腎結石を形成するのかを調べました。 ショウジョウバエにできる結石はヒトにできる結石に類似しているため、ヒトの結石のリスク要因を調べるのに適しています。

結果
腎結石のリスク要因であるシュウ酸塩の尿中の量と亜鉛摂取量との間に対応関係が見られました。 亜鉛の摂取量が減ると、尿中のシュウ酸塩の量も劇的に減っていたのです。
プレスリリリースの元となった論文には「ショウジョウバエで亜鉛トランスポーター遺伝子を阻害したところ結石の形成が抑制された」ともあります。
研究チームは次のように述べています:
「亜鉛によって石灰化(結石の形成)が助長される可能性が強まった。 今回の発見は腎結石の新しい予防法や治療法の開発につながる可能性がある」